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　◇高松中央商店街一帯
　キャンドルの光が揺れる商店街にどうぞ――。高松中央商店街一帯で２３日、「ロマンティックストリート」が開かれる。夜にはアーケード街の照明を暗くし、路上に並べた約１万本のキャンドルが町を彩る。例年の歳末イベントとはひと味変えた内容。イベントを担当する修理伸一さん（５１）＝兵庫町商店街振興組合専務理事＝は「この機会に商店街に足を運んでみてください」と意気込んでいる。

　高松中央商店街は、兵庫町、片原町西部、同東部、丸亀町、ライオン通、南新町、トキワ街、田町――の八つの商店街で構成。５年ほど前までは、８町が協力して歳末抽選会を開いてきたが、マンネリ化や経費がかかることから中止になった。その後もスタンプラリーなどの歳末イベントを続けてきたが、反応は今ひとつだったという。

　修理さんは、戦後から２年前まで続いていた兵庫町の和菓子店「太平堂」の次男。大型店舗が郊外に相次いで出店し、商店街から客足が遠のいた現状を感じ、「活気が失われてきた」と寂しさを感じていた。

　今年７月、歳末イベントの企画を任された。月に１回程度、中央商店街振興組合連合会の特別委員会を開き、「販売促進事業よりも一体感が出るものを」と準備を進めてきた。夜のイベントに対して「営業が終わった時間なのに」「明るいからこその商店街の照明を落とすとは」などと批判もあったが、「各店の気持ちがバラバラでは郊外店に対抗できない。もっと一体感が必要」と、キャンドルイベントを考えた。

　点灯は午後６時半～８時半まで。