【兵庫】マルフクレコードの創始者で「チコンキーふくばる」の名で親しまれる普久原朝喜と、名歌手として知られた妻の京子の「生誕100年祭」(玉城流玉扇会関西支部主催)が20日、兵庫県尼崎市の尼崎アルカイックホールであった。弟子や沖縄から駆け付けた芸能家が民謡や琉舞を披露し、師匠の功績をたたえた。

 夫妻の下で学んだ弟子らが感謝の思いを込め「移民小唄」など朝喜の作品を披露した。玉城流玉扇会の玉城秀子家元の振り付けによる「浦島」(玉城盛義作、幸喜良秀演出)は浦島太郎の物語を歌劇として演出した。人間国宝の照喜名朝一さんは「仲風節」を独唱した。

 民謡歌手の山里ユキさんと金城実さんは対談を交えながら朝喜の代表曲を歌った。戦渦に巻き込まれた沖縄への望郷の思いを込めた1947年の作品「懐かしき故郷」では観客も一緒に口ずさみ、朝喜の民謡の世界に浸った。

 普久原朝喜は旧越来村(現沖縄市)照屋の生まれ。1923年に大阪に渡り、4年後にマルフクレコードを創設。活発な創作活動によって「現代沖縄民謡の祖」と呼ばれている。京子は小禄村(現那覇市)の生まれ。民謡歌手として活躍したほか1960年に舞踊研究所を開設し、弟子の育成に努めた。

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